化学物質過敏症についての説明として、ウィキペディアには以下のように書かれています。
化学物質過敏症(かがくぶっしつかびんしょう)は、非常に微量の薬物やある種の化学物質の摂取によって健康被害が引き起こされるとする概念。
また、CSについてのよくある説明として以下のようなものがあります。いわゆるコップ理論です。
「人にはそれぞれ化学物質に対応できる許容量があると考えられていて、コップに例えると、コップの大きさがその人が持つ許容量を表し、コップの大きさを溢れると発症する。人によってコップの大きさは異なる為、同じ環境で過ごしていても、発症する人としない人がいるのである。」
花粉症の説明と同じですね。しかし、
「本当にそうなのでしょうか?」
では、化学物質を扱う仕事(例えばペンキ職人)をする人のほとんどはCSになるのでしょうか?なっていないのは、それらの職業を選ぶ人がたまたま生まれつき大きなコップを持っている人が多いのでしょうか?
例えば、デスクワークと塗装の仕事で摂取する化学物質の量を比較した場合、どれくらいの差があるのでしょうか?デスクワークの100倍、1000倍?どれくらいかわかりませんが、仮に100倍だったとしても、じゃあ、ペンキ職人の人の多くがたまたま100倍大きなコップを持って生まれてきたということでしょうか?理論として無理があると思いませんか?
私が考えるに、重要なことはコップの大きさではなく、化学物質をどう処理するかの処理能力、排泄能力なのではないかと思います。仮にコップがあるとしても、化学物質を体内で適切に処理し排泄すれば、コップは溢れないわけですから。